3Dスキャンソルーション

Artec 3D社のウクライナへの支援内容

Artec 3D、モンテネグロの文化遺産をウルツィニ市の協力を得てデジタル化

 

Artec 3Dが提供するソリューションは、モンテネグロ全土の博物館と美術館、そして複数の文化施設が関与する長期プロジェクトにこれから貢献していきます。このプロジェクトは、8月下旬にウルツィニ博物館の2点の展示品を3Dスキャンすることから始まり、その後、さらに多くの芸術品のデジタルツインを作成し、大勢の観覧者がオンラインでアクセスできるようにする予定です。

モンテネグロのアドリア海沿岸に位置するウルツィニ市は、何世紀も前の建築物や文化財が残る歴史的な旧市街として有名です。ウルツィニ博物館では、コレクションを通じてモンテネグロの豊かな歴史と伝統を垣間見ることができます。

Ulcinj Museum scanning

Artec 3Dチームとウルツィニの文化遺産関係者がウルツィニ博物館での膨大なスキャンプロジェクトを始動しました

ウルツィニ博物館コレクションからの2点の展示品 (15~16 世紀が起源の墓石と、18~19世紀に彫られた窓際の「龕(がん)」と呼ばれる西洋建築で物や彫像を置くために設けられる壁のくぼみ) が、Artec 3Dの主力スキャナであるワイヤレスのArtec Leoでデジタル化されました。  貴重な展示品の正確なフルカラーの3Dレプリカを作成することを目的とした、Artec 3Dが無償で行う社会貢献の一環として、今後数か月間でさらに少なくとも4点のアーティファクトがスキャンされる予定です。

Artec 3D は、モンテネグロの文化遺産をオンラインで宣伝することで、この地域の観光業の成長に貢献するという了解覚書(Memorandum of Understanding)をウルツィニ市およびウルツィニ文化センターと締結しています。ウルツィニ文化センター所長のアドリアナ・ホジャ(Adrijana Hodža)氏によると、この了解覚書への署名は、これからウルツィニの文化遺産をどんどん保存していくための道が切り開かれたことを意味すると言います。

Ulcinj Museum scanning

了解覚書への署名:新たなパートナーシップを築き、新たな展望を受け入れる証

了解覚書の発表後の記者会見で、ウルツィニ議会議長のアルディジャン・マヴリッチ(Ardijan Mavrić)氏は次のように言いました。「私達はArtec 3Dとコラボレーションができて光栄に思います。私たちはモンテネグロの文化遺産を保存することの重要性を認識しています。私達はArtec 3Dと長期的なパートナーシップを築いていきたいと望んでおり、今回まず6点のアーティファクトをスキャンするプロジェクトから開始していきます。これは、3Dテクノロジーの分野で知識を高め、また、スキルを向上させることを目指す若者にとって素晴らしい機会です」

Artec 3Dアドリアティカ支店のエグゼクティブ・ディレクターであるアナスタシア・カイテュル(Anastasia Khaytul)氏は次のように言及しました。「Artec 3Dは、ウルツィニ市の博物館の工芸品をスキャンすることを通して、モンテネグロの文化遺産の保存に無償で貢献できることを非常に誇りに思っています。Artec 3Dはモンテネグロにオフィスを開設して以来、地元コミュニティの一員として活動してきました。現在、メトロポリタン美術館や大英博物館、スミソニアン博物館などの世界有数の美術館がArtec 3Dスキャナを使用しています。Artec 3Dは、当社の3Dテクノロジーをルクセンブルクからモンテネグロに送り、実際にそれを大いに活用している様子をお見せできることを嬉しく思っています」

Ulcinj Museum scanning

Artec Leoでスキャンされているウルツィニ文化センター所長のアドリアナ・ホジャ氏

博物館コレクションのデジタル化は今世界的な傾向となっており、ウルツィニという小さな町でもそれを導入し始めています。博物館の展示品である3Dモデルは、モンテネグロの歴史と文化への人々の関心を高めるだけでなく、世界中の歴史家や人類学者に新たな研究の機会を提供します。アーティファクトのデジタルレプリカはオンラインで簡単に共有でき、スキャン対象物に物理的に接触することなく研究できるため、損傷のリスクが排除されます。3Dモデルは、博物館のコレクションの状態を記録および監視する際にも重要な役割を果たし、修復を即座に実行できるようにします。

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