ThreedingとArtec 3Dはユニークな古生物学のプライベートコレクションをデジタル化します

Artecの3Dスキャニング技術とソフトウェアを使い、Threeding.comは3Dプリントコミュニティが使える150体以上のユニークな古生物学モデルを作ります。

米カリフォルニア州パロアルトとブルガリア・ソフィア、2017年2月23日 – 本日、大手3DプリントマーケットプレイスであるThreeding.comと、3Dハードウェア・ソフトウェアの最大手デベロッパー兼メーカーであるArtec 3Dは、両社が提携する最新のデジタル化プロジェクトについて発表しました。両社は、中欧東欧地域有数のプライベートコレクターであるラドスラフ・トラヤノフ氏が所蔵・管理する古生物学のプライベートコレクションをデジタル化することにより、古生物学の分野でもタッグを組む事を決定しました。コレクションには、鮮新世時代、中新世時代、暁新世時代に生息していた動物の遺骨やその他の遺物が含まれています。これらのコレクションのプリント可能な3DモデルはThreeding.comから一般のお客様でも購入できます。

 

Threeding.comとArtec 3Dの今回のプロジェクトは、3Dプリント技術を古生物学に活かした初の商業プロジェクトとなりました。今回新たにモデルが追加されることにより、Threedingの既に1000体を超えている歴史的モデルと科学的モデルライブラリがさらに拡充されることとなります。

古生物学モデルはARTECのプロ仕様の高解像度3Dスキャン技術を使って作成されました。スキャンチームはARTEC SpiderとEva3D スキャニングシステムこのコレクションに含まれるさまざまな化石のさまざまな形やテクスチャをスキャンしました。3DイメージングソフトウェアであるARTEC Studio 11は3Dモデルを素早く正確に後処理するために開発されました。

 

既に完成している50体の古生物学モデルは、Threedingのプラットフォームからご覧いただけます。これらのパイロットモデルには、カローブ期アンモナイト、ランパダスター・コトー、ヒポソパタガス・メネギーニ、ベレムニテラなどが含まれています。これらのモデルのほとんどがヨーロッパで発掘されているものですが、北米で発掘されたものもあります。公開されるモデルはテクスチャを適用し、フルカラー3Dプリントした状態でも購入することができます。デジタルモデルの価格帯は10～20ドルですが、3Dプリントされたモデルは、サイズにより価格が異なります。

「この新しいコレクションに着手できたことを本当に喜ばしく感じています。トラヤノフ氏やArtec 3Dのスタッフと協力して行った作業はとても刺激に満ちたもので、当社の専門性を古生物分野でのこのユニークなプロジェクトに活かすことができました。」と語るのは、Threedingの共同設立者スタン・パータレヴ氏です。「今回のプロジェクトは、『科学および教育分野で使用できる最高品質の3Dプリントモデルの究極のデジタルライブラリを構築する』というThreeding.comの目標にまた一歩近づくものでした。」

 

「3Dスキャニング技術により、科学的情報を共有することがこれまでになく簡単になりました。」と、アルテン・ユーヒンArtec 3Dの社長兼CEOは話します。「トラヤノフ氏のプライベートコレクションはその優れた1つの例です。彼が少しずつ収集してきた貴重な化石コレクションを、世界中の誰でもが見学することができるのです。当社の3Dスキャナはオブジェクトをそのディテールまで正確にキャプチャすることができるため、Threeding.comの仮想モデルや3Dプリントされたレプリカにより、人々はこれらの化石を隅々まで研究することができます。」

現在、 ARTECとThreedingは、別の新たなプロジェクトをスタートさせています。これについては、数週間以内にまたこの場でお知らせします。

 

Threeding について

Threedingは、3Dプリント用モデルを販売するだけでなく、これらのモデルを使用するユーザーたちのコミュニティを提供しています。Threeding.com 社は、ティゼーヴェタ＝マリア・パータレヴァとスタン・パータレヴが中心となって、ブルガリア国立アカデミーの生徒たちにより2013年に設立されました。Threedingは歴史的なアーティファクトの3Dプリント可能モデルを取り扱う唯一の3Dプリント市場です。さらに詳しい情報は、www.threeding.comにアクセスしてください 。