3Dスキャンソルーション

Artec 3D社のウクライナへの支援内容

化石の区別方法を学び、虫の大群発生

僕たちの 1 日は午前 5 時にスタートした。というのも、午後 9 時には真っ暗になってしまうため、それまでにやらなければならないことがたくさんあるからだ。

発掘現場

朝食を済まし、上あご部と下あご部に分かれている巨大なサイの頭蓋骨をスキャンした。別個にスキャンしたものから、1 時間もしないうちに極めて精緻なモデルを製作した。このモデルは口の中まで見ることができ、一本いっぽんの歯を詳細に調べることができる。

今日、僕たちはキャンプから最も近い最初の発掘地に行った。ここでは特に重要なものはまだ発掘されていないが、たくさんの化石が埋まっている場所なので、いつかはすごいものが発掘されるだろう。ルイーズ博士は色や構造、パターンによる化石の見分け方を教えてくれた。僕らは、膨大な数の化石が文字通りあらゆる場所に散在していることにいきなり気が付いた。

カバの化石:指骨

僕らの立っていた砂漠は風が吹き荒れていたため、ルイーズ博士は場所をフォトマップしておくことにした。凧にカメラを固定し、それを空高く挙げた。地上約 50m の高さ、高画質で地面を撮影した。博士がフォトマップしている間、フランシスコは地元のボランティアと話す機会があった。この 10 年間で彼らの生活は一変したと言う。かつて、この地域は貧しく、遠く離れた町で仕事を得られるかも知れないという小さな希望があるのみだった。ルイーズ・リーキー博士の家族が地元住民に働き口や、古生物学を支援する機会と未来を変える可能性を与えてくれた、と。彼らはリーキー博士をこよなく愛し、深い感謝の念を感じている。

キャンプに戻る道で、幸運なことに地元の警備員に出会った。警備員は別の発掘地が点在している国立公園へ僕らが入ることを許してくれた。明日はいくつかの先史時代の巨大動物の化石をスキャンする予定だ。

フランシスコと地元ボランティア。トゥルカナ盆地研究所キャンプ地にて。

ただし、問題が1つある。昨日の雨の後、膨大な数の虫が発生している!夕食中、何度バッタが僕のスープに飛び込んできたことだろう!蚊、アリ、ねずみ、コウモリ、サソリがあらゆるところから顔を出した。施設はあらゆる生物で混み合ってきた。ここまでのところスキャナは動作に問題がない。このまま、虫がスキャナ内部に侵入しないでいてくれることを祈るのみだ・・・

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