Artec 3D、新しい超高解像度3Dスキャナの「Artec Spider II」をリリース

3Dスキャンにおいて世界的なリーダーであるArtec 3Dは、ターゲットフリーでハンドヘルド型の新しい3Dスキャナ、Artec Spider IIをローンチしました。

複雑なオブジェクトを驚異的な詳細レベルでキャプチャするように設計されたSpider IIは、フルカラーで解像度が非常に高いスキャンを迅速に提供します。これらの機能により、徹底的なリバースエンジニアリングや非常に現実的なCGIの作成などといった、細部にまで細心の注意が必要となる用途に最適です。

Spider IIが設定する解像度とキャプチャの詳細度における新基準

現在、業界で大人気となっている既存のモデル、Artec Space Spiderの成功をを踏まえて、Spider IIは、深度と視野、データキャプチャレート、そして解像度の向上など、大幅な改善が盛り込まれています。

ブルーライトテクノロジーの力を活用して、Spider IIは非常に詳細なモデルから高品質のジオメトリとテクスチャデータのユニークな組み合わせをキャプチャします。実際には、これはコインの微細な表面の詳細からエンジンブロック全体まで、0.05mmの解像度でそれらすべてをデジタル化できることを意味します。

Spider IIは、30 FPSの速度でデータを4倍速く収集します。デバイスの容積キャプチャゾーンは1,800cm³で、サイズも2倍になっているため、より大型のオブジェクトや複雑なジオメトリ、そして鋭いエッジも簡単にエラーなくスキャンができ、細部を見逃すことはありません。

汎用性のあるデザインと950gの軽量ボディ、そしてターゲットが不要な機能性により、Spider IIは非常に直感的に使用でき、操作も簡単です。セットアップには数秒しかかからないため、ユーザーはSpider IIを箱から出したら、その後すぐに非常に現実的な3Dモデルの作成をワンクリックで開始できます。

「Spider IIでは、当社独自のコンセプトを磨き上げ、より速く簡単に、そしてよりリアルな結果を実現し、大きな進歩を遂げました。現在、当社は比類のないレベルの解像度と詳細度をさまざまな分野にもたらしています」と、Artec 3Dの CEO兼社長であるArt Yukhin（アート・ユーヒン）は述べています。「Spider II は、貴重なアーティファクトから重要な法科学的手がかりまで、細部まで詳細に記録しなければならないあらゆるものをキャプチャするのに最適です」

新たな機会の開拓

小～中型サイズのオブジェクトを驚異的な解像度でスキャンできるSpider IIは、細部が重要となる業界で、より大型リアルな3Dモデルの作成を可能にします。

例えばデザインにおいては、Spider IIの優れたカラーキャプチャ機能により、クリエイティブなビジョンを実現しようとするアーティストにとってこのデバイスは非常に効果的なツールとなります。

一方、ボディスキャンにおいては、Spider IIは耳やしわ、指紋などの微細な解剖学的詳細をキャプチャするのに優れています。そこから得られた医療データは、デバイスのカスタマイズや患者のモニタリング、またはデジタルツインの診断などに使用できます。

0.05mmの精度と高度な解像度を備えたSpider IIは、高密度で特徴豊かなメッシュも生成します。これは、自動車や製造業などの許容公差が厳しい業界でのリバース エンジニアリングに最適です。その視野の広さにより、エンジニアは複雑なジオメトリを徹底的にスキャンし、スキャンと CADの信頼性の高い比較を行うことで細部を見逃すことがなくなります。

Artec Pointと Spider IIの共同発表

Artec 3D は、Spider IIと並行して、産業計測の分野における顧客の需要に応えるために設計された高精度の新しいレーザー3Dスキャナ、Artec Pointをローンチしました。

これらの発表は、業界全体の用途におけるニーズを満たす包括的なソリューションを提供するという同社の取り組みを改めて強調するものです。

Artec Spider II についての詳細はこちらから、Artec Pointについての詳細はこちらからどうぞ。Artec 3Dによる最新の3Dスキャン技術は、IMTS 2024の会場（ブース134478）にて展示されます。