Artec Microは、小型オブジェクトを驚異的な精度でキャプチャできる、非常に正確度の高い産業用デスクトップ3Dスキャナです。少々大袈裟に聞こえるかもしれませんが、すべて本当のことです。Artec Microは、人間の視界のしきい値である40ミクロンをはるかに超える、最大10ミクロンの3Dスキャンを提供することもできます。とは言え、そういった素晴らしい統計は恐らくほぼ全てのスキャナのメーカーからお聞きになったことがあるでしょう。ですから今回は統計を単にお知らせする代わりに、弊社のデスクトップスキャナを検証してみることにしました。そこで、ほとんどのスキャナでは苦労するような、日常にあるオブジェクトをスキャンしてみました。それは、iPhone 4SのSIMカードトレイです。
多くの3Dスキャナにとって、このように極小・極薄のオブジェクトをスキャンすることは不可能でしょう。しかしArtec Microにとっては、ワンクリックで、しかもわずか10分で、素晴らしい精度と品質を実現することができました。この極小オブジェクトは、Microのスキャンプラットフォームに取付けられました。2軸回転システムがそのオブジェクトを自動的に再配置し、数回だけさっと動いただけで、100万ポイント/秒という驚異的な速度で、Microのツインカメラがトレイのジオメトリをキャプチャしました。
しかしキャプチャをズームインしてみないと、スキャナの精度は明らかになってきません。このエジェクタホールをよくご覧ください。多くの人と同じように(それは仕方のないことですが)、きっとあなたもそのiPhoneに付属しているSIMリリースピンが必要になったとき、絶対にそれを見つけらないはずです。空気圧ドリルがなければ、恐らくあなたは他の何かで無理矢理それを押し出そうとしたことがおありでしょう。そこをズームインすると、エジェクタホールの周りに傷跡が確かに確認できるはずです。さらにもっと観察すると、トレイの内側にある端の上部近くにも小さな傷があります。
このレベルの精度と品質が、いかにして品質管理やリバースエンジニアリング、デザイン、そしてその他多くのユースケースで利用できるか、その無限大の可能性を是非ご検討ください。