高炉ガスエンジン
*旧型スキャナ。Artec RayはRay IIにアップグレードされました。
この一九四〇年代製の高炉ガスエンジンは、当社Artecでスキャンした中で最も大きいオブジェクトで、このような優れたレベルのディテールと正確さで、三次元的にキャプチャされた産業構造物の中でも、おそらく最大のものです。
全長二十六メートル、幅十.五メートル、高さ六.五メートル、重さ千百トンのGroussgasmaschinnは、これまでに建設されたガスエンジンの中で最大のもので、その大きさは、テニスコート全体を内蔵できる程です。ルクセンブルグの製鋼所跡に位置するこのエンジンは、今ではルクセンブルグ科学センター(Luxembourg Science Center)の収蔵品の一つであり、ルクセンブルグの国宝です。
そのような巨大で複雑なオブジェクトを三次元でキャプチャするため、当社は二つのスキャナを使用することにしました。エンジン全体をキャプチャする主要なスキャナにはArtec Rayを、その大規模なオブジェクトを遠距離からミリ単位以下の精度でキャプチャできる性能から採用し、Rayでは容易にスキャンが不可能な小さな箇所や、手の届きにくい部分のディテールの高水準でのキャプチャには、ワイヤレスで持ち運び可能な3DスキャナであるArtec Leoを利用しました。
総合的には、スキャニングの完了には四日かかりました。Artec Rayを使用して、十八の異なった角度からエンジンをスキャンし、そのデータをArtec Studio上でLeoによるスキャンデータと組み合わせて処理を行った結果、メッシュファイルが完成しました。完成した3Dモデルは三億五千万ポリゴンから成り、その数は後ほど、読み込みを高速化してオンラインでの閲覧を容易にするために、千五百万ポリゴンにまで低減されました。
このエンジンや、このプロジェクトにおけるスキャニングおよび処理のワークフロー全体についての詳細は、こちらのケーススタディをどうぞ。
ライセンス
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高炉ガスエンジン 出典 Artec 3D